TAとは、保護者と教職員の会のことである。保護者と教職員とが協力して、家庭、学校および社会における児童、青少年の福祉を増進することを目的とする。
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特集!校長先生へインタビュー                                      

第1弾!広い視野で学校での子ども達の様子を聞かせていただきたく、校長先生にインタビューを実施。
学校と保護者の連携の円滑化を目的としています。


■元気を発信

 『学校は子どもが主役。』
      『僕らは応援団。』
          『子どもがパワーを出せるよう、
               先生もパワーをつける。』




(可部小の印象)
●この1年間”可部小”を振り返ってどのような学校だと感じましたか。
おもしろい学校ですよ。

●どのように?
何でも出来そうな。
うん・・・要するに害されていない子ども達。素朴。
だから、ちょっとエキスがあればどんどん子どもが芽生える。目覚める。そんな要素をもっている。都市型でもないし、うまく育てられているお子さん、という感じですね。

一言でいえば、これがここの歴史だと思う。
(校長室に飾っている多くの賞状を指差しながら)
これがつながっているこれがすべてだと。
国からこんなに賞状を貰うということは、絶対にないですよ
阪田福三校長


安芸津出身
高校時代は陸上部
子どもは5人。もうすでに孫も。
一番下の子は、高校生で
野球部所属。
(文部省や厚生省の賞状がズラリ・・・明治16年のものまで)
廊下にも賞状がありますよ。
 
(廊下へ)

ずっと可部小で子どもがお世話になっていますが、こんなに賞状があることを初めて知りました。
他の保護者のみなさんも知らないと思います。


これがこの学校の歴史なんですよ。


だから、広島県内では知らない人がいないくらい教育の中では有名で伝統校じゃけぇ、
ものすごい質も良いですよ。子ども達の質が・・・。

昔からこんなにも注目されている学校。地域と家庭と連携をとった教育がこの結果です。

●今後も学校保健活動などを継続させるにはどうしますか。
消えかかっているものをどうやってもう一回、整理して活かすかというところしかないです。

●学校での子ども達の様子はいかがですか。
ここは(可部小)ちゃんとしてますよ。
ちゃんとしてますし、体操座りをしないさいと言えば、ちゃんとこうなってるし、本当にすごいですよ。
これまで培ってきたものが全部こう結集されているすごいいい子ども達ですよ。

だから、ぼくらがそのレールの上におったんじゃ駄目なんですよ。
だから、これをもう一回、レールを敷き変えて、新幹線じゃないけれども、
きちっとしたものに作り変えてそして、もっといいのもをつくってやりたいと思うわけです。
これが教育だと思うから・・・。

●そうですね。何らかの・・・
この欠点が要するに僕らは、データを取っても、そのままにするのでなく
”30点未満の子をゼロにしよう!”と最終的にぼくらの教育的目標なんだけども、
30点以下がいたとして、今回またいたとしたら、それは努力していないということになる。
ここがポイントです。

(可部小の運動能力向上計画)
●今年の場合は、体力については、どのようにしていこうとしているんですか。どういうレールを?
体育は今年、広島市からモデル指定を受けて、今年と来年と体力づくりを特に。体育と授業と遊び。
遊びをもっともっと、有効的に子どもの体力につながるようにしくむ。その2点からいこうと思っています。

●例えば、遊びはどういった時間に?
時間指定はまだ考えていない。
まぁ、朝の大休憩と昼休憩しかないですね。
その中で遊びをね。もっとポイントをしぼりながらいけたらいいなと。

●体力づくりとはどういうことなのでしょう。
昔は、体力づくりはなかったのでは。
(そう思います。自然にしていました。)
要するに、つくられたものはすぐ飽きて捨てられてしまう。
遊びだったら続くんです。しくまないといけない。

●自分たちで考えたりしましたよね。
今の子ども達は、「ボールがないと遊べん。」、「あれがないと遊べん。」全部、そうですよ。
昔は、何もなくても遊んでいたじゃないですか。

●自分たちでルールを決めて遊びをつくっていました。
あれがないんですよ。今までは、モノで買い与えて静かにしとればいいという遊びだったのが
そうじゃないということでしょ。外で遊ぶのにこういう風に遊ばしたらいいかとかこれからから考える。

●授業が遅くまであるので、帰ってから遊ぶとなると、すぐ出かけてもすぐ帰ることになって難しいですよね。
要求が多すぎるんよね。
昔は60点で良かったのに、今70点じゃぁ納得できないじゃないですか。みんなね。

●たしかに、そうですね。そういう風に思ってしまう。
70点じゃぁ納得できないから、80点85点まであげて初めて”ようやったね”ってということでは
そこに差があるんですよ。昔は、”元気だったらいいよ。”とか言って・・・。

●どんくさいねぇと済むこともあるのだけれど、過敏な人は過敏に反応する。
でも考えたら、それが今なんですよ。
これを解決するために体力づくりをせんにゃいけんのんですよ。

●わざわざ?

今、体育の授業にカラダほぐしの運動があるんですよ。
カラダほぐしの運動までが体育の授業にしくまないといけないんですよ。

(可部小ならではの指導工夫)
●今、体育の授業中にポニョの曲にあわせてやられていますよね。
低学年が・・・あれも先生方の案ですか。
それは昨年の先生の案で。
(楽しがっていますよ。家でもやっていて)
あんなのをどんどんしくまないと。その時代メロディなり、動きなど。
(曲があると、体操も楽に感じますよね。)
そういうのをこれから一年かけて作って来年しようかという段階ですね。

(新しい学習指導要領について)

新学習指導要領で学力低下が大きな問題として取り上げられ、
時間数が増えるというノルマ型になってしまって・・・。
だからそれを広島市でのやり方で行います。
英語が5,6年生で入って6/1から非常勤の先生が来ます。
専門の先生がいて、その先生ともう1人で授業が展開されます。

あとは、聞きなれないチャレンジタイム。
これは帯時間といって、15分を4回とってあるけど、週3回で45分。
1時間分の授業にカウントしていきます。
国語とか算数をトレーニング形式のものを取り入れたりてみたり、
英語のゲームをしてみたり、挑戦型のそれを15分ずつセットして
やっていく形になります。

だから、子どもにとって成果が見えるまでは時間がかかるし、
がんばっていくしかないですね。

(なぜこの枠(時間)に)
可部小の子は、バス通の子が居ますから、だから後ろにずらせないんですよ。
4時ごろまでと授業を組んでしまう学校が多くあります。
うちは、それができない。
うちはそれを間にコンパクトに入れた。
それを昨年の間に何かを変えて入れようとした結果、この時間となりました。
変わっていない日課のままでいっている、押し込んだような形になっている。
ただ、それがいいかはわかりませんが・・・。これからです。

だから、(帰宅時間は)ほとんどかわっていないと思います他にはないパターン。

(可部小の魅力)
可部小は、今まで培ってきたもので全国に発し、先を進んでいく学校です。
聞くことがきちっと出来る。
学校崩壊など、考えられないでしょ。

すぐに対処されていますよね。
スクラムがすぐできている。
だから、1番に先生の悪口を親が言わない。子どもの前では絶対言わない。

学校に係る人がたくさんおってじゃないですか。
本当に”カラスの会”の人たちに(1・2年生は)遊びなど中心に教えてもらっている。
地域のことがわからなかったときに”来てください”と言ったら、
来てくださり、その部分だけを教えてくれるでしょ。

それから社会科資料室。
あれも”カラスの会”の人たちがはたらきかけて集めて、
「こうやってまわったら、わかるよね。」と、自分らで中を改造してくれとってんですよ。
そして、札をつけてくれて・・・。
  

   

可部は昔、鉄の町で鉄の板がそのままあるんですよ。
たたらの板があるんですよ。
 


”山繭の会”の人には、青い色の部屋を作ってもらって・・・。
児童館前に山繭を飼っているんですよ。
 

”マザーグース”の方は、はたらきかけてくれたりと、本当に助かっている。


”おやじの会”、子どものためならなんでもやって。

遊園山の階段も芝生も・・・。
びっくりしました。あっという間に手入れされている。
これみんなタイヤが見えなかったんですよ。
(写真参照しながら)ずっていて。それをこういう風にきちっと出て、すぐに出来る。
  

すぐに実行にうつしていますよね。
これも今までに培っていたもの。
子どものためならすぐに(やって)じゃけぇ、ぼくらがしっかりしないといけないんですよ。

私も、人任せにしている部分があるので、考えされられます。自分で動かないと・・・

”知・徳・体のバランスのとれた子どもを育てる”といいながら、
ずーっと何かがないと何かがない。甘んじていたのを反省。

”みなぎる元気”にしようかなと。
どこからみても元気なような・・・勉強だけでなく、計画的に。
”できる人よりできた人。”
そんな感じで子ども達に願いをこめながら、
先生達にちょっと足もとから振り返る年にしようというぼくの考えです。

先生が元気だったら子どもも元気ですよ。
親が元気だったら、子どもも元気なんですよ。
だから、今日も子どもは元気でした。先週はちょっと下を向いていたけど・・・。^^;
家庭訪問があったから、ずーっと遊んでいたせいからかなぁ・・・。

●パトロール隊の方々の具体的なサポートしていただいた事例をお聞かせ下さい。
パトロール隊の人たちが朝もついてきて、帰りも迎えにきてくださる
ここまでするというのは、ないですよ。


反対にこちらが情報を送らないと「遅いですよ。」と。 (^。^;)

ついこの間(先週)、亀山一丁目の人が「あいさつがいいね。」と言われました。
そうやって、学区じゃない人から言われるというのは日頃からやっているという。
それは、うれしかったですよ。

パトロールされている方々から何か報告はありますか。
溝に落ちた子がいて、2回あって2回とも連れてきて下さいました。
学校まで連れてきてんですよ。
「消毒はしたけぇ、あとはよう見てもらえ。」と、バトンタッチ。
これはすごい安心ですよ。

もう1人の方は、
「家に電話したんですけど、家が留守なんですよ。留守のようなので、ここへ連れてきました。」

(別の件で)温泉ヶ丘の方から「道が狭い!」と。
「車が大きいのが出入りするからなんとかならんのか」と。
「わしらも気をつけるけぇ、子どもにも指導しといてくれ」という。
ついこの前は、「点字ブロックがだめになっとるけぇ、市役所に言ってくれんか」と言われ、
すぐに電話しました。

(地域の人たちは)よく子どものことを考えてくれます。

先生は、ベストを着られていますよね。
4月から・・・。この方が動けるから。

防犯のアピールになっていますね。この学校は安全だとわかります。

それから最近は、(東門から)車が入れないように・・・
(放課後)児童館からあそこ(教室)まで行くのに車の出入りは危ないので入らないようにしました。

駐輪場は、こっちへ移動。
こっちなら見えるから・・・。。何かがあれば、誰かが気がつくから。
見えとれば、すぐに手がうてる。


第2弾は、校長先生の子育て体験談などです。乞うご期待!!

先生はお子さんがいらっしゃいますか。
子どもは5人。
孫もいます。2歳と1歳です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


テレビ取材が多いですよね。
開かれた学校にしているんですよ。隠したがる学校にならないように・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ つづく